W・P(ウオーミングアップ)

字の如し、「身体を徐々に温めていく」こと

故障予防・当日の体調認識の他に、可動域拡大や体の部位を自由自在に動かせるための向上という目的があります。

現在は、フィジカル測定結果とプレースタイルの状況を判断し、
フリー15分からの、10種×各3〜4分程にてW・Pを行っています。
この10種はイメージしたプレーを実現するためのものが組まれています。
よって、季節や体調、ゲーム(試合)スケジュールにて項目は変化していきます。

先週末、新たなメニューが2項目追加されました。
これはトレーナーが打撃練習と走塁練習を見ていた際、提案されたものです。
違う角度からの着目によるアドバイス。
とても有り難い限りです・・・。

上記の取り組みに関しては、中学部だけでなく小学部も同じです。
今の時代(環境・教育情勢・流行・生活スタイル等)では、我々が思うような「身体の動き」を子どもたちが備えていることはとても困難です。
先日の来年度新入生の体験練習時にも気付かされた次第です・・・。
元来、野球を習いに来る前に、幼少期から自然と身についているはずのことが、今の時代は難しい・・・知ったり経験する場がないのが現状です。

だったら提供していくことを推奨する

試合は楽しく面白くて、子どもたちも保護者の方たちもとても解り易い結果が出ます。
しかし、それ以前に野球選手としてどう育っていくのか、レベルアップしていくのかが大切です。
伸び幅へ向けた根底を、幼少期からどれくらい創れるのか・・・。
その大切な部分を置き去りにしてまで、試合をさせる必要はありません。
野球人口を増やすためには、子どもたちに「楽しさ」を感じてもらうは不可欠です。
しかし、本質や本題からズレたその場凌ぎの提唱は、とても危険なことです。


小学部は、時期がくれば試合を行おうと思いますが、とりわけ急ごうとも考えておりません。
試合をするためだけの環境ではなく、野球が上手くなるための環境でありたい。
そう考えているからこそ、指導のメインは技術コーチではなく、トレーナーに行っていただいております。

6年生・5名が3年後・6年後その先、答えを必ず出してくれる。
そう確信しております。


今、大阪では無所属の中学硬式野球クラブチームが増えてきました。
8年前には考えられなかったことです。
それと同様数年後には、小学生への指導も「先を見据えた野球選手の育成」がスタンダードになることを願います・・・。