ようやく高校野球の球数制限が導入されるようです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190920-00000050-asahi-spo


おそらく各方面では、またネガティブな意見が多いと思いますが・・・

とにかく、〇〇連さんがめちゃくちゃ重い腰を上げたことが、何よりの前進。
高校生の状況やデータをを検証しながら、ルールを毎年修正していけば、いつかは無難なところに収まってくるでしょう。


公立高校が勝てなくなるとか、積極的に部の強化を図っている私立校が有利だとかいう、マイナスな意見が出てくることだと思います。

その考え方自体が、「勝利至上主義」であり、本来の指導からズレているような気がします。


勝負事は勝ってナンボの世界です。
ただし、アマチュア野球はただ勝てばいいのではない。
子どもたちに成長できる機会を与えながら勝ちを目指す。
それが大切だと思います・・・。


発想の転換が必要です。


このルールがキッカケで、多くの子どもたちに投手の経験を与えることができる


そう、間違いなくプラスになっていくことに違いありません。


子どもたちには、どこにどんな才能があるか分かりません。大人が計り知れない潜在能力や可能性を秘めています。
ポジションを固定したがるのは、指導者が「ただ勝ちたいというだけのエゴ」
もちろん、まず1つ自分の定位置をつくることは大切ですが、ある程度の技量になれば他ポジションへの挑戦を促すことも重要です。
ずっとポジションを固定したままでは、子どもたちの可能性が見えないし、将来へ向けた成長の幅が少なくなります。


ちなみに、仮に私が高校野球に携わることがあれば、
投手ローテーションは以下のように考えます。
※この方針は当クラブでは設立当初から行っています。

1人3イニング(打順1巡)を目安に、1試合3〜4人の投手で行う。
トーナメントでは連戦があるので、7人の投手専属と2人の野手Pで回していく。

(例)数字は背番号

1回戦 
10→17→9(3)→20 僅差なら終盤に1投入

2回戦
11→19→7(5)→18 僅差なら終盤に1投入

順調に抑えることができればひとりあたり約40球。
多くの失点をしたとしても、おそらく一人当たりの投球数は50〜70くらいになると思います。


今の野球のスタイル(球速重視・ムービングボール隆盛)が今後も続くならば、クオリティスタートのイニング6回を見直さなければならない。
同時に登板間隔の再検討が必要です。
メジャーでも球数制限を行っているにも関わらず、どれだけの投手がT・J手術を行っているのか・・・。野手でさえ手術をしている時代です。
よりパワー・スピード偏重の野球の昨今、選手の筋力増強や巨大化が必須となります。

よって今、選手たちに本来必要な数字以上の負担が掛かっています・・・。

まして、今の日本の子どもたちの体の強さを考えれば・・・

この偏重が原因で、中高生は根拠のない意味のない「米のドカ食い」や「必要容量以上のお弁当箱の持参」を強いられているのです。
相撲取りではなく、また野球はコンタクトスポーツでもない。
だから、過度な巨大化は必要ありません。
バランスが良い、適切な栄養素の食事で充分です。

競技スポーツ(勝負事)の楽しさと奥深さを教えながら、
ひとりひとりを護っていき、将来へ向けた選手寿命を伸ばすための成長を促すこと。

それがアマチュア野球(中学・高校)の指導の基本であると考えます。