4年間、そして10年間お疲れさまでした。

ありがとう

その言葉しかありません・・・。

https://www.baseballchannel.jp/npb/72263/

本人同様に、「これが最後の1年になるだろう」昨年の契約更改時の様子を聞いた際、率直にそう感じました。

必ず来年は這い上がる
一方で、
納得できる引き際を迎える取り組みができるのか

2つの思いが交錯する中、これまでの3年間とまた違う角度(海外派遣)や、より念入りな準備をして始まった今シーズン。
キャンプ〜オープン戦、今年は上昇していくかという期待もありましたが、現実はなかなか厳しいものでした・・・。

運も実力のうち
という言葉もありますが・・・
この世界は実力がある者が運を呼び込むことができる世界です。
また本来持っている力を、勝負所で発揮できるのも実力です。
1軍の戦力になれるのかなれないのか。
結果が全て、実力の世界です。


22歳という年齢、まだまだやれる。
備わってきた技術から、あと2・3年後には開花するかも・・・
そんな希望的観測もあるかもしれません。


しかし、彼はここで引退を決断しました。
今年ダメなら引退を選択する。
彼の生き方や性格上、そう予感がしていたので、7〜9月彼には何も告げず、時間の許す限りファームの試合へ足を運びました。
球場での様子を見ていると・・・
これまでに見たことがない彼の姿がそこにはありました。
表情や立ち居振る舞いから、伝わるもの込み上げてくるものがありました・・・。


野球はやりきった。
これからの約60年。人生は長く、野球だけで生きていけない。
何を職にしていくのか・・・
早い段階で、次の人生へ向けてスタートを切る。


私自身も25歳の時に彼と同じ境遇を経験しているので、今回の彼の決断に対しては尊重し、
今後もこれまで同様に応援していきたいと思います・・・。

彼を応援していただいた当クラブの皆様、また関係者の皆様、
本当にありがとうございました。
彼が帰ってきた際は、温かく迎えてやってください。
同時に、一般社会へ仲間入りしますので、叱咤激励のご指導をお願い致します。



昴樹
10年間、お疲れ様でした。
沢山の夢や感動を与えてくれてありがとう。
今後もこれまで以上に面白く楽しくやっていきましょう。
よろしくお願いします。



因果なもので、来春には彼の同級生が大学を卒業し社会人野球へと進みます。
おそらく来年には、また後輩たちの中でプロの世界へ進む者が出てくると思います。
これから数年間は、そのような状況が続くと思います。


去る者がいて入る者がいる

入る者がいるから去る者がいる

それがこの世界です。


幾つなのかは誰にもわからないが、みんな必ず野球(プレイヤー)を終える時がくる。
いつか来る終わりのとき。
納得できる引き際を迎えれるように、その時後悔しないように1日1日を過ごしていく。

また野球を終えた時からが、本当の勝負。

野球をしてきたからといって何も特別なことはないし、
社会でのアドバンテージは何もない。

野球をしてきたことをどう繋げていくのか

そこが大切です。