大阪桐蔭vs県岐阜商 
・最終回の本塁クロスプレー


敦賀気比vs浦和学院
・最終回の投ゴロ併殺の2塁ベース上


いずれも守備妨害でゲームセット。

「え? 守備妨害?」
大阪桐蔭、敦賀気比の両校の選手の表情がそのように見えました。


あのプレーを守備妨害というのであれば、もはや野球が野球でなくなります。
私からすれば、両走者とも「ファインプレイ」
1点をもぎ取った執念のプレイと、併殺を防いだ高いスライディング技術、両プレイ共に素晴らしい走塁テクニックだと思います。
危険行為というのは、ボールを持っていない状況や、顔・頭付近への接触プレイ。(例 足を上げてのスライディングや、相手の足に向かってのスライディング等)
上記のプレーは、体の一部はベースに向かっていっています。
ベースにいかず、相手のみに向かっていったプレイではありません。

ただ、それは高校野球では×という事なんでしょうね・・・。

本来の野球という部分がズレてきていると違和感を感じるのは私だけでしょうか?

規制をするなら、過密日程の調整、投手の投球数や、イニング制限、連投の禁止など、選手を守る規制を先に行って欲しいです・・・。
選手の「守り方」が、違います。
これでは、つまらん野球になりますし、「過保護の野球」は世界で通用する事はありません。

ウチは本塁突入のスライディング(5パターン)も、ゲッツー崩しのスライディング(4パターン)も、もちろん教えます。
その他にも、塁を取る為の走塁・スライディングも教えます。
かなりアグレッシブにいきます。
平行して野手には、
「接触プレイを想定した、ベース周辺の守り方・ステップの切り方・ブロックの仕方」
を教えます。

「ベース周辺は戦場。自分の身は自分で守れ」
そう選手には教えています。


昨日の練習(ゲームノック)での1コマ。
ゲッツー崩しのスライディングを成功した松山に、
「ナイススライディング。ヒット1本の価値や。」
「せやけど、高校の3年間は試合で使ったらアカンで。知識として覚えて、将来使いや。」

何でこんな余計な説明をせなアカンのやろう・・・。
何か虚しくなりました。