大学・社会人もシーズンが始まり、リーグ戦や主要ローカル大会が始まってきました。
毎朝のスポーツ新聞が楽しみです。


今シーズンは特に数多くの、嬉しい便りが届いています。
数多くの選手達がチームの主力として、また1年生がベンチ入りを果たし、皆それぞれのステージで活躍をしてくれています。
怪我からの復活へ向けた歩みを始めた者も、無事順調で何よりです。
また、別のチームで対戦した顔馴染みの選手達も活躍している。
みんな頑張っている姿が、嬉しいです・・・。

教える側の立場になってから、当時から今も変わらない信念が私にはあります。
それを彼らに伝え、教えてきました。
日々感動を与えてもらって、
つくづく幸せな人間だと思います・・・。


今回は、昨日リーグ戦で初登板を果たした、大輔の事を書きます。

6年前の春、身長145cmの左手を吊った、小生意気な顔ツキ(笑)をした少年。
それが大輔でした。
小学時代の登板過多により、左肘が悲鳴を上げた状態でした。
しかし、「野球がしたい。投手がしたい。」そう言った大輔。
それから、彼の「我慢」との戦いが始まりました。
私にとっては、175cmを越えた時、この子の持っている才能が開花する。これは絶対に育てないかん。彼の意思の強さに、そう決意させられました。
いつかくる勝負の時に備えた、「6年計画」が始まりました・・・。

当時の投手陣は5人。みんな170前後あり、とにかくデカかった思い出があります。その中で焦りもあっただろうが、自分の出来ることをコツコツと努力し、3年になる頃には165cmまで成長し、ようやく戦える体になってきました。
いつしかランメニューも晋太郎と変わらぬスピードで走れるようになり、しっかりとローテンションに入り、数多くの優勝をもたらせてくれました。

そして、無事復活・成長を果たした彼を、野球の神様はちゃんと見ていてくれました。

まだ頭角を現す前の時、150cm台にも関わらず、いち早く彼の才能を見抜き、彼を育ててくれた恩師との出会いを、神様が導いてくれました。

高校時代は主戦として活躍し、心身共に成長しました。
3年の春の大会で彼を観た時に、正直、
「ここまできたか・・・。これは大学でしっかり練習すれば、4年後に可能性あるわ。」
予想してたとはいえ、想像を超えていたので驚きを隠せませんでした。

高校野球終了後も、一日にも欠かさずグランドで練習したそうです。これは中々、出来ることではありません・・・。

6年間の努力・準備。そして、
「何苦楚魂」が彼を支えているのでしょう。

現在175cmを越えました。
4年間で、しっかりと体を作れば、145qは可能。
その時、夢が近づきます・・・。