http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140718-00043054-toyo-soci&p=1


http://toyokeizai.net/articles/-/41958


http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303844704580001373311080954


時期的なものもあり、「高校野球の酷使」や「日本の育成システム」について関連した記事が良く出ています。

目先の小さな勝ち負けを優先し、選手達を壊してはいけない。
未来がある選手だから。
日本の育成システムもそこを優先すべきだと思う。
そういった意見が多い。
その意見は当然であると思います。

ただ、一つ疑問が残る。

「未来」とか「先」って、一体いつの時の話なんだろう。
いつを指しているのか。どこまでを言っているのか。

どこが「ヤル時」なのか。


添付した記事、キュラソー島やドミニカ共和国に、甲子園・神宮はありません。
日本との経済力や社会環境(教育方針・学力・学歴社会)も全く違います。
だから目標は明確。
「メジャーリーグ」
野球を続ける理由は裕福になるため。
だから最短距離で皆がプロを目指していく。
確かに、素晴らしいシステムである。

しかし、日本には日本の良さがある。
社会自体がカリブ海周辺や南米とも違うし、またアメリカとも違う。
アマチュアでこれだけ華やかな大会が開催されているのは日本だけだろう。
野球を始めみんながプロに憧れるが、プロまで進む選手の確率は1%にも満たない。
99.9%はプロまで進めない。
これが現実です。綺麗ごとや間違った優しさは必要ない。
だったら野球人生において一度でも、華やかな舞台(甲子園・神宮)で野球をさせてやることを目標にし、練習に練習を重ね、華やかな舞台を目指すことは決して悪いことではないと思います。
大人になるうえで大切なことを学び経験出来ることも、アマ野球(高校野球)の魅力の一つです。


ただ、ここで出てくる問題は、

「プロまで進める可能性がある選手」
「野球を職業にできる可能性がある選手」

と出会った時。
この才能を見抜くことと、
育成し次のカテゴリーへ進ませてあげること、
これが指導者の力量だと思います。


@ 野球界の大切な宝と捉えるか。

A これで甲子園(全国制覇)行けるわと捉えるか。


ここの見極めや判断が大事なのではないでしょうか?
2年半預かる指導者の資質で、その選手の運命が大きく変わるだろう。
ただあまりにも「甲子園」という存在が大きく、また各方面で利益を生む興行であることから、Aが優先されているのが現状です。
これは中学硬式でも同じことが言えます。
@の考え方を指導者が出来れば、タイブレークや球数制限とか、
いわゆる「規制」というものは作る必要がないと思います。
ただ哀しいことにAが殆どである。
だから「規制」が必要となる。


中学硬式のイチ指導者の立場としての意見。
私の考えは、一人一人に対しての分析が大切だと思います。
身体能力・性質性格・家庭環境・将来の展望など、多くの項目がありますが、それらを判断し、
「どれだけの可能性を持っているか。どこでピークを迎えるか。迎えさせてあげるか。それに辺り学生時代をどう過ごすべきか。」
を念頭に一人一人に対して指導・育成をしていくべきだと思います。

野球をしたことにより、何を得たのか。
まず、これありきです。

当然、一人一人違うカタチになります。
目標が違うから当然である。
全員同じではない。
だから同じパターンや教科書・マニュアルはないのかもしれません。
それが結果として、
「長く硬式野球をする」に繋がっていくはずだと思います。