土曜日、鈴鹿ブルズさんの主催大会へ出場させていただきました。
今回、初めての参加になりました。
1時間以上かけて行くことは、この1年生は初の経験です。
自分達だけでのバス移動も楽しそうで何よりでした。

開会式の際、選手達に一つだけ注意事項を与えましたが、しっかりと守ってくれていました。
試合とは関係ないことかもしれませんが、それを守れたことが直後の試合展開へと繋がりました。

「試合の時だけ、必死にやっても良い結果は出ません。」

今回、2週前から彼らにそう伝えてきました。
準備と課程で、試合の勝敗は8割決まると。
あとは、瞬時の対応力で決まります。
試合の詳細は、別欄に記載しているので、ここには書きません。
来週からの大会では、
「次はもう1イニング継続できるように、1週間準備をどうさせるか・・・」
そう帰りのバスで案を練っていました。

しかし残念な事に、体調不良者が出始めています。
この段階で、当事者はアウトです。
また同じことの繰り返しを言わないといけなくなることが無駄です。また、先に進めない・・・。
人間誰でも体調不良になることはあるでしょう・・・。
しかし私の経験上、ここぞという時に、ベストコンディションでグランドへ立てない者は大成しません。
試合になったら治るとか、そういう甘いものではありません。
(それは先ほどの準備と課程の話と被りますが)

生活に隙があるからです。
隙がある者は執念がないので、試合でも良い結果は出ることはありません。
根性論や精神論だけが全てではないが、
「野球選手としての自覚」が無い者は、話になりません。
技術指導うんぬん以前の問題です。

これらが前から指摘している、
「ランドセル降ろしや」ということです。
当事者はだけでなく、1年生全員にその可能性があります。
その雰囲気がある以上、面白い試合は出来ません。
面白い試合→記憶に残る試合→感動する試合。
学年が上がるにつれ、テーマも進んでいきます。


勝つためにやらなくても、それでも試合には勝てます。

1期生がそれを立証しています。

彼ら7人は勝つためだけの練習や試合をやったことが、
殆どありません。
まして、今ほどの恵まれた環境はありませんでした。

「自覚とプライド」
「自分の野球選手としての価値」
「己への厳しさ」
「期待に応える」

色々とありますが・・・
彼らと比べ、心(芯)が薄っぺらい。決定的に欠けていると思います。

彼らが体調不良で休んだことは、私の記憶にありません。
練習中に龍生がトイレから出てこなくなり、強制的に帰らせた記憶があるくらいです(笑)

私自身が「同じように育てているツモリ」
というのがいけないのかもしれませんね・・・
「創りあげていく」という意識が最近甘いのかもしれません。


2年前、チームとしての初めての大会・1回戦。
散々な内容で勝った試合がありました。
緊張からではありません。ヤツらに緊張なんかありません(笑)
意気込みと使命感からの空回りが原因でした。
通常は試合後に練習という雰囲気ですが、彼らには中華街散策させ遊ばせました。
翌日、キッチリ記憶に残る試合をやってくれました。

今回、すぐ横に遊園地がありました。
勝ち負けではなく、面白い試合であれば帰りに寄ろうと思いましたが・・・今は、そこへは連れていけません。

勝った負けたではありません・・・。

使命感って、何の使命感を持って試合に臨んでいたと思いますか?

この差が大きいことに、早く気付いてほしいです。


以下は2年生も1年生も覚えておいていて欲しい。

元来、大会へ参加していくこと、勝つことだけに拘ることが、
私の方針ではありません。
大会参加を必要以上に売り込まないし、勝ちだけに固執しません。

「面白い野球をする」
と感じていただいた各チームさんが、大会への交流を打診してくれ、有り難い経験として受けさせていただいている。
3年が経ち、様々な交流や人の繋がりがあったうえで、
今があります。

今、様々なチームさんの大会へ参加できる理由を考えてください・・・

それが分かった時に、中華街でも遊園地にでも、
寄れるようになります。