http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201511200003-spnavi

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000046-sph-base


昨日の日本の負け方について、各メディアが色々と敗因について取り上げている。
内容はもちろんどれも厳しい内容。
そして、自称解説者達が選手・監督・コーチを一斉にネットなどで叩きはじめる。
情報社会が便利になり発達していくほど、時代は難しくなりますよね・・・。大切なものが失われていく気がします。
大谷投手の素晴らしいピッチングが、逆転負けを喫したことで霞んでしまっていることが残念です。
これまで連勝を続けた日本は立派だし、大逆転劇を演じた韓国も称えるべき。
しかし、ネガティブな記事や意見が圧倒的に多い。
それは、「勝たねばならない試合」だったからなのか。「日韓戦」だったからなのか。
追加点が取れてなかったこと。大谷投手の降板。最終回の配球。3−0の場面ノーアウト1,2塁で3塁線をゴロで抜かれた守備隊形。継投のタイミング。投手選択。最終回、2アウト1塁で長打選択・・・。色んな要因が挙げられます。
大逆転の結末になるには必ず伏線、予兆、要因があります。それは試合中はもちろんだが試合前からも。十人十色、皆さん様々な意見があると思います。外から観ている人間は好き勝手言えます。
しかし試合は「生き物」です。実際にグラウンドに立っている者にしか分からないことがあります。その時の空気というものは試合をしている者にしか分かりません。
そして一流のプロ集団に対しては一流のプロにしか指摘はできません。
出た結果に対して、この試合をキッカケに、
また日本の野球が良くなることに繋がれば、それで良いと思います。


しかしそもそも、この大会に勝っても何も得はない。
何か国際大会の出場権利が取れるわけでもない。

野球国力NO1決定戦 世界野球プレミア12
というこの大会名称の意味が全く理解できません。

メジャーリーガーが参加せず、野球強国がマイナー選手中心のチーム構成の時点で、世界NO1決定戦のわけがない。
・「2020東京五輪 野球復活」へ向けたアピール
・スポンサーは日本企業。当然日本有利の運営方法
(放映権による試合時間固定、試合会場、日本の統一球使用など)
などの理由から、「世界一を決める戦い」でなく、連盟と日本側が組んだ「興行」にすぎないような気がします。

世界一!? 何をもってして世界一なのか。

今の世界一を決める大会はメジャー選手が出場するWBCだけ。

シーズンフル稼働してきた各球団の主力選手達。
来シーズンの準備や「疲れをとる」オフシーズンのこの時期にいつまで真剣勝負をさせられるのか・・・。
興行に駆り出されて、本当に気の毒だと感じてしまいます。
特に則本投手は、パの最多投球回数と奪三振王。今シーズンの球数は相当なもの。疲労蓄積が来シーズンまでに抜ければ良いのですが・・・。


「侍JAPAN」
そもそも興行なのか? 日本野球のレベルを上げるためのものなのか?
各世代で代表チームをつくり、球界を盛り上げよう。
企画は良いとは思いますが・・・。球界を盛り上げよう、というのは伝わります。
ただ国をあげて日本のレベルを上げようという姿勢は感じられません・・・。
小学生も中学生も高校生も、毎回、真のJAPANではないし。
今回メジャーリーガーが出場しない時点で、NPBの次世代の若手期待選手からのチーム構成。もしくは社会人、大学からの選考で良かったのではないでしょうか。

日本のプロ野球のレベルがメジャーへ近付くためには?

そして世界で日本の野球が通用するためには?

ピラミッドの底辺で野球に携わっている人間として思うことが数年前からあります。
「早くて数年後、もっても10年後には世界で日本は勝てなくなる」ということ。
数年後、数十年後、日本の代表となっていく次世代の選手達を取り巻く環境は決して明るいものではありません。
競技人口は、レベルはどうなっているのか、どれだけの能力なのか。
各カテゴリーにおいての勝利至上主義が間違っているとは思いません。時にそれは必要な場面があり、個々の育成とのバランスをとることが大切でありレベルアップへにも繋がります。
ただ勝利至上主義のみの優先にならざるを得ない大人達が創る環境などが、あらゆる面で子ども達に影響していることは事実です。
例をあげるなら、スラッガーの減少。中距離ヒッター、右投げ左打ちの量産。
魅力ある一芸に秀でた選手に育たず、こじんまりと使い勝手の良いタイプに。

確実にそのツケはいつかくると思います・・・。