日曜日、3年生を送る会を開催していただきました。
この日のために準備していただいた方々、ありがとうございました。


3年生へ


3年間お疲れ様でした。

3年前、君達がウチに来てくれたときの印象。
「技術はコマシやけど、個性(特徴)、生きていく術(武器)が少ない。」
失礼やけど、これが正直な印象でした。
「3年間で一芸を身につけさせ、必ず全員、上で野球を続けていけるようにする」
そう心に決めて、この3年間、君達と向き合わせていただきました。

正直、最後の主催大会以外は、勝敗は度外視していました。
君達も途中、イライラしたことや、疑問をもったこともあったと思います。
勝ち続けることは簡単です。しかし、全員に3年後には何が残るのか・・・。
日々、自問自答しながらやっていった日々が、
何か懐かしいです・・。

何が大事だったのか。分岐点だったのか。
ひとりひとり、当時を思い返してください。
今は、理解できると思います。


面白エピソードも色々ありました(笑)

1年生の時のキャンプ朝食事件、水とり事件、
2年生の時の飛躍的な伸び、しかし自滅し負ける。
3年生の時の夏の出禁事件、主催大会での意地

本当に色々とありましたね・・・。

時には叱り、時には突き放し、そして見守り・・・。

君達は、本当に優しい子が集まった学年でした。
昨年の5月、ホームグラウンドの返還(新球場建設に伴い)を決めた際、
君達には迷惑をかけることとなりました。
でも君達が理解を示してくれ、私は決断をすることができました。
おかげで、今年7月〜下級生は新球場を使用することができます。
最高学年であるのに、環境の変化をさせてしまったこと、
大変申し訳なく思っています。

優しさ、学力の高さ(平均値)は、3代の中で1番だったと思います。
自分達の学年でいざこざはおこさず、いつも淡々と野球に取り組んでくれました。
野球の指導に集中させてくれたこと、
感謝してるとともに、とても有難かったです。


もちろん良いことばかりではありません。
他人への希薄さや、自己主張の弱さは今後の課題ではないでしょうか。
それは野球にも通じています。ここ1番の勝負どころでも、その部分は出てしまいます。
「それは性格」と片付けてしまうことは簡単ですが、
そういうのではないんです・・・。自分自身で、変われることです。
世の中に真面目と評価されることは大切です。
しかし、真面目だけでもよろしくありません。
「芯をもったカッコイイ男」になっていって欲しいと願います。


今回の一連の件で、私が君達(全員)に伝えたいところは、
その部分です。


「中1〜大4までの10年生」と、
いつも君達には話してきましたね。
この3年間は、今後の7年間を勝ち残っていくための準備期間でした。
これからの7年間は、結果がとわれてきます。
次の3年を勝たねば、当然その次の4年はありません。

何に勝つのか。

それは自分自身です。

今は、次へ向けた夢や希望で気持ちが前へ向いていることでしょう。

しかし、順調ばかりでないことは確かです。
必ず、幾度か厳しい場面も訪れると思います。

そんな時に、自分に負けない。勝つ。

それぞれが「自ら志した道」を最後までやり遂げてください。

君達が、エエ漢になっていく姿、
楽しみにしています。


我々も、君達が誇れるようなチーム創りを、
今後も精一杯やっていきたいと思います。


3年間、ありがとうございました。


今後は、各自それぞれの準備期間に充ててください。
まだ試験が控えている選手もいます。
各自、入寮までの期間、練習に関しては自主的に取り組んでください。
グラウンドへ来て合流するもよし、空いている時間に施設使用もよし、各自宅周辺でもよし。
最後の準備をしっかりと行って、
旅立っていってください。