右投左打

よほどの感性や能力がないと先で息詰まる。
ある動作が必ずネック・障害となってくるから・・・。
言わば常人には持ち合わせてにはいない、「卓越した打撃センス・嗅覚」が必要。
投げる動作と打つ動作が逆で、「2種類の動き」を体現しないといけないのでとても難しい。

日本人野手でメジャーで成功した選手はほとんどが右投左打ちです。

思い浮かぶ選手は誰ですか?

パワーに対抗し、それに勝る「打撃センス」が必要ということが言えます。


野球の好きさ、メンタルの強さ、肩の強さを持ち合わせているが、1年時にモロに上記の右投左打ちの課題がありました。
なんとか長く野球をさせてあげたいと思い、担当コーチと相談のうえ、右投左打ちを封印させた選手がいます。

今年の3月、打球方向の速度から、ふと気になっていることがあり、対策をずっと考え込んでいました。
土曜日のセカンドフライを見て、確信しました。
実は彼の右は創られたものであり、彼の本来の利きは左だということに。


私自身、サイドスロー対策・克服として、
現役時2年間スイッチヒッターに取り組んだことがありました。
その時、教えていただいた言葉を思い出します。

「右は元々やから本能で長打の意識のままを強く振りきる、
左は無理矢理創りあげたものだからフォーム意識で逆方向への単打をキッチリ狙いなさい」


彼の場合は右と左が私と逆バージョン。
早速、次の試合から試してあげたいと思います。
まだまだ始まったばかりで、どういう成長を遂げるかわかりませんが、右で積み重ねてきたことが左でも活きています。
また2年間右をしっかりやってきてくれたおかげで、「左での弱点」が完全に直っていました。
持ち前のガッツで彼はやり遂げてくれるはずです。

2年間、悩んでいたものを発想転換することができ、解決してくれたのは、積み重ねた信頼関係でした・・・。